• 献本

生活習慣病の分子生物学

978-4-7827-0532-2 C3077 /2007年10月刊行
佐藤隆一郎・今川正良
東京大学教授 佐藤隆一郎・名古屋市立大学名誉教授 今川正良 共著
B5・並製・164頁・2色刷/定価 3,080円(本体2,800円)
「生活習慣病」に焦点を当てた,生化学/分子生物学の教科書です。世の中に数多くある広範囲でボリュームのある網羅的な教科書とは異なり,「生活習慣病」という対象を中心に据え,それに関連する生化学,分子生物学,病気に関する分子基盤について解説。
ざっと全体像を把握したい場合や,疾患に関わる因子の個別の情報を得るための参考書としても活用できる内容となっており,生命科学,薬学,医学,栄養学などの領域でヒトの健康と生活習慣病について学びたい人,関連するテーマで研究を行っている人にお薦めの書籍となっています。
目次

1 代謝の生化学
 1-1 糖質の代謝
  1-1-1 糖質の化学
  1-1-2 糖質の代謝,エネルギー代謝反応
   (1)解糖
   (2)ペントースリン酸経路
   (3)乳酸
   (4)クエン酸経路
   (5)グリコーゲン代謝
  1-1-3 糖新生
   (1)糖新生経路
   (2)糖新生の基質
   (3)糖新生の調節
  1-1-4 フルクトースの代謝
 1-2 脂質の代謝
  1-2-1 主要脂質の分類
   (1)脂肪酸
   (2)トリグリセリド
   (3)コレステロール
  1-2-2 脂質の消化・吸収
  1-2-3 リポタンパク質
   (1)リポタンパク質の分類
   (2)リポタンパク質の合成・分泌と血中での輸送
  1-2-4 コレステロール
   (1)コレステロールの合成
   (2)コレステロール合成のフィードバック調整機構
   (3)胆汁酸の腸肝循環
   (4)ステロイドホルモン
  1-2-5 脂肪酸
   (1)脂肪酸の合成
   (2)脂肪酸の変化
   (3)必須脂肪酸
   (4)N-6/N-3比
   (5)脂肪酸由来の生理活性物質
 1-3 アミノ酸・タンパク質の代謝
  1-3-1 タンパク質構成アミノ酸
   (1)アミノ酸の分類と性質
   (2)タンパク質中のアミノ酸誘導体
   (3)生理活性をもつアミノ酸,アミノ酸誘導体
  1-3-2 必須アミノ酸と非必須アミノ酸
  1-3-3 アミノ酸の生合成
   (1)3-ホスホグリセリン酸を前駆体とする経路
   (2)ピルビン酸を前駆体とする経路
   (3)α-オキソグルタル酸を前駆体とする経路
   (4)オキサロ酢酸を前駆体とする経路
   (5)ヒスチジンの生合成
  1-3-4 アミノ酸の代謝
   (1)アミノ酸のアミノ基転移と脱アミノ
  1-3-5 尿素サイクル
   (1)カルバモイルリン酸シンターゼ
   (2)シトルリンとオルニチン
  1-3-6 アミノ酸を材料とする生理活性分子の生合成
   (1)生理活性アミンの生合成
  1-3-7 アミノ酸の代謝分解
   (1)糖ならびにケトン体原生アミノ酸
   (2)糖原生アミノ酸
   (3)ケトン体原生アミノ酸
  1-3-8 タンパク質の分解
   (1)分解機構
   (2)リソソーム分解系
   (1)ユビキチン-プロテアソーム分解系

2 代謝調節の分子生物学
 2-1 遺伝子レベルおける調節機構
  2-1-2 核酸の化学
   (1)なぜDNAはチミンでRNAはウラシルか
   (2)核酸は二本錯を形成する
  2-1-2 ゲノム
   (1)官民が争ったヒトゲノムプロジェクト
  2-1-3 遺伝子発現制御
   (1)従来のセントラルドグマ
   (2)転写時における制御
   (3)転写後における制御
   (4)翻訳
   (5)新しいセントラルグマ・RNA新大陸
  2-1-4 転写因子・核内受容体の分子生物学
   (1)転写因子としての核内受容体スーパーファミリー
   (2)生活習慣病に重要な役割を果たすその他の転写因子
  2-1-5 クロマチンを介した転写制御
  2-1-6 SNP
 2-2 タンパク質レベルにおける調節機構
  2-2-1 リン酸化による調節
   (1)絶食時の代謝調節とタンパク質リン酸化
   (2)脂肪細胞脂肪滴表面タンパク質ペリリピンのリン酸化による機能制御
   (3)リン酸化による核への調節
   (4)リン酸化による転写因子のDNA結合の調節
  2-2-2 タンパク質の修飾と分解

3 生活習慣病の分子基盤
 3-1 生活習慣病
  3-3-1 生活習慣病とは
  3-3-2 メタボリックシンドローム
 3-2 脂質異常症(高脂血症)
  3-2-1 血清脂質レベルの決定因子
   (1)吸収に関与する因子
   (2)血清脂質の取り込みに関与する因子
  3-2-2 細胞内コレステロール量の恒常性
   (1)転写レベルでの調節
   (2)転写因子のSREBPの発見
   (3)SREBPの構造と細胞内局在
   (4)プロセシングによるSREBPの活性化
   (5)ステロールセンシング領域
   (6)SREBP-1,-2の生理的役割
  3-2-3 脂質代謝関連遺伝子を制御する因子
   (1)LXR
   (2)LRH-1
   (3)FXR
   (4)SHP
   (5)HNF-4
   (6)PPARα
  3-2-4 粥状動脈硬化
   (1)動脈硬化巣の成因
 3-3 肥満
   3-3-1 肥満とは
   3-3-2 脂肪細胞の肥大化
   3-3-3 脂肪細胞の分化機構
   (1)PPARγ
   (2)C/EBPファミリー
  3-3-4 脂肪細胞より分泌されるアディポサイトカイン
   (1)アディポネクチン
   (2)レプチン
   (3)TNF-α
   (4)PAI-1
   (5)その他
 3-4 糖尿病
  3-4-1 糖尿病とは
  3-4-2 インスリン分泌の制御と作用機構
   (1)インスリン分泌の制御機構
   (2)インスリン分泌に関与する転写因子
   (3)インスリン受容体の構造と機能
   (4)PI3キナーゼを介したインスリンシグナルの伝達機構
   (5)インスリン抵抗性
  3-4-3 2型糖尿病の特徴
  3-4-4 小胞体ストレスと糖尿病
   (1)1型糖尿病と小胞体ストレス
   (2)2型糖尿病と小胞体ストレス
  3-4-5 糖尿病が起こす合併症
   (1)3大合併症
   (2)糖尿病血管症に関与する糖化タンパク質
  3-4-6 糖尿病によって引き起こされる動脈硬化症
  3-4-7 糖尿病治療薬
 3-5 高血圧症
  3-5-1 血圧とは
  3-5-2 高血圧とは
  3-5-3 食塩感受性高血圧
  3-5-4 レニン-アンギオテンシン系
  3-5-5 血管拡張物質―酸化窒素
 3-6 肥満・脂質代謝とがん

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更新: 2024年1月16日
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