• 献本

わかりやすい食品機能栄養学

978-4-7827-0575-9 C3077 /2010年4月刊行
東京都立短大名誉教授 吉田 勉 [監修]
東京大学教授 佐藤隆一郎・岩手大学教授 長澤孝志 [編著]
五十嵐喜治・上原万里子・長田恭一 駒井三千夫・八村敏志・福島道広 [共著]
B5・並製・176頁/定価 2,860円(本体2,600円)
管理栄養士課程にとらわれず, 続々と発表される最新の栄養学研究の中から, 客観的かつ価値が高いと判断される問題を取り扱う。農学部を中心とした生命科学分野の学生を主な対象とし, 栄養素を概念的に理解するのではなく, 食品という実体の機能と直結させて学ぶテキスト。
目次

1 炭水化物
 1-1 炭水化物とは
 1-2 代謝
    糖質の消化/糖質の吸収/食後,食間期の糖質代謝
    /肝臓における糖質代謝/骨格筋における糖質代謝
    /心筋における糖質代謝/脳における糖質代謝
    /赤血球における糖質代謝/脂肪組織における糖質代謝

 1-3 栄養
    糖質エネルギー比率/タンパク質節約作用
 1-4 病態
    糖尿病/糖尿病が起こす3大合併症/乳糖不耐症/腎性糖尿/う蝕
 1-5 食品の機能
    レジスタントスターチ(難消化性デンプン)/食物繊維
    /難消化性オリゴ糖/レジスタントスターチ,食物繊維および
    難消化性オリゴ糖の機能性

 コラム シンバイオティクス
     倹約(節約)遺伝子

2 脂質
 2-1 脂質とは
    単純脂質/複合脂質
 2-2 代謝
    食事脂肪の吸収/リポタンパク質代謝/脂肪酸の生合成
    /脂肪酸の酸化/ケトン体の合成/コレステロールの生合成
    /コレステロール異化

 2-3 栄養
    脂質摂取量の基準値/脂質摂取の質的問題/必須脂肪酸
    /脂質の生理機能

 2-4 病態
    脂質異常症/肥満症とメタボリックシンドローム/胆石症
 2-5 食品の機能
    中鎖脂肪酸/ジアシルグリセロール/魚油/共役リノール酸
    /大豆タンパク質/トランス酸

 コラム エゼチミブ
     MCP-1

3 タンパク質
 3-1 タンパク質とは
 3-2 代謝
    タンパク質の消化/ペプチド,アミノ酸の吸収
    /タンパク質の代謝回転/タンパク質の生合成/タンパク質の分解
    /タンパク質代謝の調節/摂食とタンパク質代謝/アミノ酸の代謝

 3-3 栄養
    不可欠アミノ酸/タンパク質の栄養価/タンパク質の必要量
 3-4 病態
    タンパク質代謝に関わる病態/アミノ酸代謝に関わる病態
 3-5 食品の機能
    機能性タンパク質素材/ペプチドの機能性/アミノ酸の機能性
 コラム タンパク質の代謝回転速度
     タンパク質分解酵素
     GOTとGPT

4 ビタミン
 4-1 ビタミンとは
 4-2 機能
    水溶性ビタミン(それぞれの欠乏と過剰)
    /脂溶性ビタミン(それぞれの欠乏と過剰)
    /その他(ビタミン様物質の例,ビタミン類含有飲料)

 コラム ビタミン類の有効利用

5 ミネラル
 5-1 ミネラルとは
 5-2 代謝・栄養
    ミネラルの吸収に影響する因子/ミネラルの輸送機構
    /各種ミネラルの吸収・代謝,生理機能および欠乏・過剰症
    /体液中の電解質としてのミネラル

 5-3 病態
    骨粗鬆症/貧血/高血圧/その他
 5-4 食品の機能
    含有食品/吸収促進食品
 コラム カルシウム摂取は肥満予防をする?しかし捕り過ぎは貧血に?
     ピロリ菌は鉄欠乏性貧血を助長する

6 機能性非栄養素
 6-1 機能性非栄養素とは
 6-2 フラボノイド, カロテノイド, ポリフェノール, カテキンなど
  6-2-1 フラボノイドと抗酸化・ラジカル消去
  6-2-2 カテキン類と構造・機能
  6-2-3 イソフラボンと生理作用
  6-2-4 ポリフェノールの体内利用
  6-2-5 ポリフェノール受容体
  6-2-6 ポリフェノールとアリール炭化水素受容体との相互作用
  6-2-7 イソフラボンとエストロゲン受容体との相互作用
  6-2-8 カテキン受容体
  6-2-9 カロテノイドと機能
  6-2-10 核内転写因子 Nrf2 を活性化する非栄養素

 6-3 特定保健用食品と機能性非栄養素
  6-3-1 特定保健用食品とは
  6-3-2 特定保健用食品の表示内容, 関与成分と許可マーク
  6-3-3 特定保健用食品の種類と関与成分としての機能性非栄養素

 コラム フィトケミカルとしてのアントシアニン,シアジニン
     3-O-グリコシドは肝臓X受容体αを活性化する

7 腸管のはたらきと腸管免疫
 7-1 栄養における腸管機能の重要性
 7-2 腸管の構造と機能
 7-3 栄養素の消化吸収
    トランスポーターを介した経路/トランスサイトーシスによる経路
    /細胞間輸送経路/結合タンパク質などによる細胞内輸送経路

 7-4 腸管免疫
    腸管リンパ装置とIgA抗体産生応答/経口免疫寛容/腸内細菌
    と腸管免疫応答/プロバイオティクス/プレバイオティクス

 コラム 「経口免疫寛容」食品に対しての免疫抑制機構は必然?

三共出版で購入?

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更新: 2024年1月16日
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