• 献本

分子生物学への招待

978-4-7827-0442-4 C3045 / 2002年3月刊行
鈴木範男・田中 勲・矢沢洋一 [編著]
北海道大学名誉教授 鈴木範男・北海道大学名誉教授 田中 勲・北海道教育大学名誉教授 矢沢洋一 [編著]
浅川哲弥・松田良一・矢沢道生・二宮治明・澤田幸治・山本克博・伊藤 啓・関 美佳 [共著]
A5・並製・238頁/ 定価 2,420円( 本体 2,200円)
大学1,2年ではじめて生物学の講義を受ける学生を対象とした教科書。タンパク質,核酸と遺伝から受精・形態形成,人体の健康と病気など,分子生物学の基礎から最先端までをわかりやすく,コンパクトにまとめた。
内容
  1. 分子生物学への招待 ―筋ジストロフィーの病因解明の研究史
  2. 生命と細胞
  3. タンパク質の構造と機能
  4. 遺伝子の構造と機能
  5. 受精と発生
  6. 形態形成
  7. 情報の伝達
  8. 脳と神経
  9. がん
  10. 人間の健康と病気 ―最新の分子生物学より―
  11. 分子生物学の発展を支えた生物・装置と方法
目次(詳細)

第1章 分子生物学への招待―筋ジストロフィーの病因解明の研究史
 1-1 歴史
 1-2 筋ジストロフィーの分類と症状
 1-3 筋ジストロフィーの分子生物学的研究

第2章 生命と細胞
 2-1 化学進化・生命の誕生
  2-1-1 原始地球の環境と有機物の化学的合成
  2-1-2 自己複製能力の獲得
 2-2 生物進化
  2-2-1 原核生物の登場とその進化
  2-2-2 真核生物(原生生物)の登場,共生説,膜進化説
  2-2-3 多細胞生物へ,さらにより複雑な生物への進化
 2-3 生物の細胞
  2-3-1 原核生物,真核生物の細胞の特徴
  2-3-2 細胞の機能
  2-3-3 分化した細胞のパターンと組織
 2-4 細胞周期
  2-4-1 細胞周期の各期
  2-4-2 細胞周期の調節

第3章 タンパク質の構造と機能
 3-1 遺伝子とタンパク質
 3-2 タンパク質の基本構造
 3-3 タンパク質の立体構造解析
 3-4 タンパク質の構造と機能
 3-5 転写因子OmpR
 3-6 ホメオドメインタンパク質
 3-7 生物学としての構造生物学

第4章 遺伝子の構造と機能
 4-1 核酸の化学構造と遺伝子
  4-1-1 核酸の成分
  4-1-2 核酸の共有結合構造
  4-1-3 核酸のヌクレオチド配列
 4-2 核酸の高次構造
  4-2-1 DNAの二重らせん構造と塩基対
  4-2-2 DNAの変性と復元
  4-2-3 DNAの二重らせんと染色体の構造
  4-2-4 RNAの高次構造
 4-3 DNAの複製
  4-3-1 DNAの半保存的複製
 4-4 DNAの転写
  4-4-1 転写とRNAポリメラーゼ
  4-4-2 RNAのプロセッシング
 4-5 翻訳―タンパク質分子の合成
  4-5-1 遺伝コード
  4-5-2 アミノ酸の活性化とtRNA
  4-5-3 リボソームとタンパク質合成
 4-6 遺伝情報の発現と調節
  4-6-1 原核細胞の転写調節
  4-6-2 真核細胞の転写調節

第5章 受精と発生
 5-1 精子の構造
 5-2 配偶子形成
 5-3 受精の仕組み
  5-3-1 精子の誘引
  5-3-2 先体反応
  5-3-3 精子と卵細胞膜の融合の分子機構
 5-4 初期発生と卵割
  5-4-1 受精膜
  5-4-2 卵割
 5-5 発生運命の決定
  5-5-1 ショウジョウバエ卵における細胞質因子
  5-5-2 ホヤ卵における細胞質因子
 5-6 発生における誘導
  5-6-1 初期発生における誘導

第6章 形態形成
 6-1 細胞同士の接着による形態形成
  6-1-1 細胞接着分子
 6-2 細胞外基質による形態形成
  6-2-1 細胞と細胞外基質との接着
  6-2-2 細胞の配列と細胞外基質
 6-3 細胞分化
  6-3-1 骨格筋細胞の分化
 6-4 からだ作りの基本ルール
  6-4-1 ホメオボックス遺伝子
 6-5 かたち作りから再生へ
  6-5-1 再生
  6-5-2 成長因子が関与している可能性
 6-6 老化はなぜ起こるか
  6-6-1 老化のメカニズム
  6-6-2 老化に関する諸説
  6-6-3 Klothoマウス
 6-7 生殖工学と倫理
  6-7-1 クローン動物
  6-7-2 生殖工学の光と影

第7章 情報の伝達
 7-1 情報伝達とは何か
 7-2 情報伝達のされかた
 7-3 受容体とセカンドメッセンジャー
 7-4 タンパク質のリン酸化
 7-5 アダプタータンパク質
 7-6 情報の遮断とクロストーク
 7-7 情報に対する流れ―脱感作―

第8章 脳と神経
 8-1 静止膜電位と活動電位
 8-2 VOSCの分子内制御機構
 8-3 イオンチャンネルの分子機能解剖学

第9章 がん
 9-1 RNAがんウィルスのがん遺伝子
 9-2 ヒトのがん遺伝子
 9-3 がん遺伝子の機能
 9-4 がん遺伝子の活性化
 9-5 DNAがんウィルスのがん遺伝子
 9-6 がん抑制遺伝子

第10章 人間の健康と病気―最新の分子生物学より―
 10-1 食欲抑制ホルモン(レプチン)と食欲増進物質(オレキシン)
 10-2 喫煙と発がん
 10-3 飲酒と脳神経タンパク質Fynと子育て放棄
 10-4 ヒトゲノム(遺伝子)解読

第11章 分子生物学の発展を支えた生物・装置と方法
 11-1 生物
  11-1-1 大腸菌
  11-1-2 酵母
  11-1-3 線虫
  11-1-4 キイロショウジョウバエ
  11-1-5 マウス(ハツカネズミ)
 11-2 装置
  11-2-1 PCR法
  11-2-2 アガロースゲル電気泳動
  11-2-3 SDS-PAGE
  11-2-4 X線回析
  11-2-5 電子顕微鏡
 11-3 遺伝子の組み換えと遺伝子操作
  11-3-1 分子クローニング
  11-3-2 DNA断片の切り出しと制限酵素
  11-3-3 遺伝子の贈幅
  11-3-4 DNAの塩基配列の決定法

参考文献
索引

三共出版で購入?

部数:

更新: 2025年5月29日
シェア: facebookでシェア はてなブックマークに追加 LINEでシェア noteで書く X(Twitter)にポスト メールで送る このページを印刷する シェアする