初歩からの生物学
978-4-7827-0554-4 C3045
鈴木範男
北海道大名誉教授 鈴木範男 著
B5・並製・188頁/定価 2,530円(本体2,300円)
近年, エイズやインフルエンザの発症, がん, BSEの危険性など, 日常生活と生物学の知識が直接関係することが多くなっている。本書では学生が一人の社会人として生活上必要な生物学を初歩から学ぶ大学初年次用テキスト。
目次
1 人類が直面している問題
1-1 人口増加
1-2 気温上昇と地球温暖化
1-3 森林と耕地面積の減少
1-4 魚場の崩壊
1-5 地下水の枯渇
1-6 化学物質による汚染
1-7 食の安全
1-8 感染症
2 生物の基本単位である細胞
2-1 核のない細胞と核のある細胞
2-2 細胞内の機能単位である小器官
2-3 生殖細胞と受精
2-4 細胞分裂と細胞周期の制御
2-5 発生運命の決定と分化
2-6 分化万能細胞と組織・器官の再生
2-7 予定された細胞の死
3 生きるための物質とエネルギー代謝
3-1 エネルギーを発生する身近な分子
3-1-1 糖 (炭水化物)
3-1-2 脂質
3-1-3 タンパク質
3-1-4 ビタミンを素材にするエネルギー代謝に必要な分子
3-2 酵素と酵素反応
3-2-1 活性化エネルギー
3-2-2 基質特異性と酵素の命名法
3-2-3 最適温度と至適pH
3-2-4 酵素反応速度に影響する要因
3-3 解糖系で分解させるグルコース
3-4 脂肪酸からのエネルギー生産
3-5 クエン酸回路と電子伝達系
3-6 アセチルCoAが中心になる物質の合成
3-6-1 コレステロール合成
3-6-2 脂肪酸合成
3-6-3 ペントースリン酸回路によるNADPHの生成
3.6-4 糖新生
3-7 光合成による太陽エネルギーの固定
3-7-1 チラコイドで行われる光化学反応
3-7-2 ストロマで行われる炭素還元反応
3-7-3 光呼吸と植物の巧みな適応
3-8 窒素を含む生体分子の代謝
3-8-1 アミノ基およびアンモニアの尿素への変換
3-8-2 核酸塩基の合成と分解
3-8-3 排泄される窒素含有分子は動物によって異なる
4 遺伝子と体をつくる物質の合成
4-1 遺伝と遺伝子
4-1-1 遺伝の法則
4-1-2 ABO式血液型の遺伝と輸血
4-1-3 一遺伝子の変異による表現型の変化
4-1-4 動く遺伝子
4-2 ゲノムの多様化とゲノムの劣化
4-2-1 染色体の組み換え
4-2-2 ゲノムの劣化
4-3 遺伝子の複製と転写
4-3-1 DNAの複製
4-3-2 DNAからRNAへの転写
4-4 翻訳とタンパク質の輸送
4-4-1 タンパク質合成
4-4-2 合成されたタンパク質の輸送
4-5 発がんとウイルス
4-5-1 がん原遺伝子とがん抑制遺伝子
4-5-2 がん化の見張り役遺伝子
4-5-3 がんウイルス
5 恒常性の維持と生体防御
5-1 血液の機能
5-1-1 血液を構成する血球と血漿
5-1-2 血液凝固
5-1-3 血栓と線溶
5-2 ホルモンによる血糖量の調節
5-3 受容体と情報伝達
5-3-1 受容体と二次伝達物質
5-3-2 Gタンパク質連結型および酵素連結型受容体
5-3-3 インスリン受容体
5-3-4 核内受容体
5-3-5 ホルモン濃度のフィードバック調節
5-4 情報の遮断と情報に対する慣れ
5-5 抗原と免疫
5-5-1 先天性免疫応答
5-5-2 免疫グロブリンによる獲得免疫応答
5-5-3 T細胞による細胞性免疫応答
5-6 MHC分子
5-7 アレルギー
5-8 免疫寛容
5-8-1 B細胞の分化
5-8-2 T細胞の分化
6 環境と生物
6-1 個大群の成長
6-1-1 指数関数モデル
6-1-2 ロジスティックモデル
6-1-3 ロジスティックモデルと生活史
6-2 生命表と生存曲線
6-3 人口ピラミッドと合計特殊出生率
6-4 地球の人に対する環境収容力
6-5 生物群集と種間相互作用
6-5-1 競争
6-5-2 捕食
6-6 生態系の栄養構造
6-6-1 食物連鎖
6-6-2 生物濃縮
6-7 生態系内の物質循環
6-7-1 炭素循環
6-7-2 窒素循環
6-8 生物多様性
6-8-1 生物多様性と絶滅危惧種
6-8-2 生物多様性に対する撹乱の影響
6-8-3 遺伝組み換え作物
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