分子認識と超分子
978-4-7827-0548-3 C3043
早下隆士・築部 浩 編著
上智大学教授 早下隆士・元大阪市立大学教授 築部 浩 編著 鍋島達弥・戸部義人・廣瀬敬治・三宅弘之・尾之内久成・藤木道也 有賀克彦・荒川隆一・石田昭人・木村恵一・門 晋平・深瀬浩一 小平貴博・浜地 格・杉本直己・松井 淳・木原伸浩・高田十志和 清水敏美・片山佳樹・吉塚和治・神谷信夫 共著
B5・並製・246頁/定価 3,300円(本体3,000円)
最新のトピックスを交えながら分子認識と超分子の現状のサマリーと将来展望を行うモノグラフ。『分子認識化学』の発展版的著書で,分子認識系の代表的な特徴の解説から天然超分子の理解を深め,人工超分子の最先端を紹介。
? 分子認識のフロンティア
1章 分子認識のインテリジェント化
1-1 分子の機能
1-2 知的分子
1-3 複雑系と協同性・応答性
1-4 分子レベルの情報と協同的な機能システム
1-5 金属イオンを調節因子とする協同的分子システム
1-5-1 錯形成によるコンホメーション変化を利用した認識能の変換
1-5-2 環状認識部位のコンホメーション変化
1-5-3 擬大環状構造の形成による認識能の変換
1-5-4 複数の金属イオンを含む協同的分子システム
1-5-5 応答性アニオン認識のためのメタロホスト
1-6 まとめ
2章 大環状化合物の分子認識と分子集積
2-1 はじめに
2-2 大環状化合物の分子認識
2-2-1 ククルビットウリル
2-2-2 シクロパラフェニレンエチニレン
2-3 大環状化合物の分子集積
2-3-1 環状ペプチド
2-3-2 シクロメタフェニレンエチニレン
2-4 まとめ
3章 錯体化学と分子認識
3-1 分子認識と金属錯体
3-2 分子を認識するカプセル―かご型金属レセプター
3-3 分子を認識して『形』が変わる―刺激応答性金属レセプター
3-4 分子を認識して光る錯体―光応答性金属レセプター
3-5 まとめ
4章 高分子化学と分子認識
4-1 はじめに
4-2 共役高分子センサー
4-2-1 共役高分子とは
4-2-2 金属イオンを認識する共役高分子センサー
4-2-3 TNTを認識する共役高分子センサー
4-2-4 生体分子を認識する共役高分子センサー
4-2-5 “Turn-On”型の共役高分子センサー
4-3 らせん高分子センサー
4-3-1 らせん高分子とは
4-3-2 らせん高分子を利用したキラル識別
4-3-3 誘起らせん高分子を利用したキラリティー識別
4-3-4 高分子凝集体を利用したキラリティー識別
4-4 まとめ
5章 分子集合体化学と分子認識
5-1 厳密な分子認識に基づく分子集合体形成
5-1-1 プログラムされた分子集合体
5-1-2 超分子性結晶
5-2 柔軟な相互作用による分子集合体の形成
5-2-1 溶液中での分子集合体
5-2-2 基板上への組織膜の作製
5-2-3 分子集合体の構造転写
5-3 分子集合体における分子認識
5-3-1 超分子孔での分子認識
5-3-2 分子集合体表面での分子認識
5-4 まとめ―ナノテクノロジーに貢献する分子集合体と分子認識
6章 先端分子認識化学のための解析ツール
6-1 質量分析法
6-1-1 はじめに
6-1-2 ESI法
6-1-3 クラウンエーテルによる金属イオンの包接
6-1-4 自己集合カプセル体によるゲスト分子の包接
6-1-5 ロタキサンやシクロデキストリンの包接
6-1-6 包接現象の経時変化
6-1-7 まとめ
6-2 プラズモン分光法
6-2-1 はじめに
6-2-2 プラズモンとは?
6-2-3 表面プラズモン共鳴(SPR)
6-2-4 プラズモン増強励起分光
6-2-5 局在プラズモン共鳴吸収分光
6-2-6 まとめ
6-3 プローブ顕微鏡法
6-3-1 AFMの測定原理
6-3-2 フォースセンサーとしてのAFM
6-3-3 フォースカーブ測定
6-3-4 相互作用力の測定
6-3-5 相互作用力評価の実験的手法
6-3-6 測定例
6-3-7 今後の展望
6-4 コンビナトリアル合成法
6-4-1 はじめに
6-4-2 さまざまなコンビナトリアル合成法
6-4-3 パラレル合成とスプリット合成
6-4-4 糖鎖化学への展望
6-4-5 まとめ
? 超分子へのアプローチ
7章 タンパク超分子と分子認識
7-1 はじめに
7-2 タンパク質の分子認識化学
7-3 タンパク質を認識する―タンパク質表面認識素子の開発
7-3-1 ペプチドの認識
7-3-2 ペプチド認識からタンパク質表面の認識へ
7-4 タンパク質を使って分子認識を行う
7-4-1 タンパク質型蛍光センサー
7-4-2 タンパク質の気質認識能の化学的改変
7-5 まとめ
8章 核酸超分子と分子認識
8-1 クラシックでもありフロンティアでもある核酸超分子
8-2 核酸超分子とナノバイオテクノロジー
8-3 バイオマテリアルからナノマテリアルの創造―核酸を分子パーツとした超分子構築
8-3-1 DNAの分子間・分子内相互作用
8-3-2 DNAナノテクノロジー
8-3-3 四重鎖構造をもつ超分子
8-3-4 分子環境因子による高次構造の制御
8-3-5 DNA反応における触媒と“燃料”
8-3-6 ナノマシンとしてのDNA超分子
8-4 バイオマテリアルとナノマテリアルの融合
8-4-1 DNA―ナノ粒子コンジュゲート
8-4-2 DNA化学と有機合成化学の融合-DNA-ポルフェリン複合体
8-5 まとめ
9章 超分子センシングへのアプローチ
9-1 はじめに
9-2 金属イオンの超分子センシング
9-2-1 静的分子認識と動的分子認識
9-2-2 ナノ粒子を用いるセンシング
9-2-3 核酸塩基を用いるセンシング
9-2-4 シクロデキストリン複合体を用いるセンシング
9-2-5 ミセル,ベシクルを用いるセンシング
9-3 陰イオンの超分子センシング
9-3-1 静的分子認識を用いるセンシング
9-3-2 ベシクルを用いるセンシング
9-3-3 分子複合体を用いるセンシング
9-3-4 ポリアミンを用いるセンシング
9-4 糖の超分子センシング
9-4-1 静的分子認識を用いるセンシング
9-4-2 シクロデキストリン複合体を用いるセンシング
9-4-3 分子複合体を用いるセンシング
9-5 まとめ
10章 超分子マシーンへのアプローチ
10-1 分子マシーンとは
10-2 分子マシーンの種類と熱力学
10-3 往復運動をする分子マシーン―分子スイッチ
10-4 回転運動をする分子マシーン分子回転モーター
10-5 直線運動をする分子マシーン―分子リニアモーター
10-6 まとめ
11章 超分子材料へのアプローチ
11-1 はじめに
11-2 トップダウン型手法とボトムアップ型手法
11-3 一次元超分子材料の歴史的背景
11-4 メゾスケール系ホスト-ゲスト科学
11-5 超分子ナノチューブホスト
11-6 超分子ナノチューブのサイズ制御
11-6-1 内径制御
11-6-2 外径制御
11-6-3 長さ制御
11-7 10nmスケール反応場の提供と巨大分子ゲスト包接機能
11-8 超分子ナノチューブホストの内外表面設計と分子パッキング制御
11-8-1 内外表面の設計
11-8-2 分子パッキング制御
11-9 分子集積を基点とするハイブリッドナノチューブ材料の世界
11-10 超分子ナノチューブ材料としての現状と応用展開
11-11 まとめ
12章 先端超分子化学のための解析ツール
12-1 分子イメージング
12-1-1 はじめに
12-1-2 イメージング方法
12-1-3 ガンにおける分子イメージングと分子プローブ
12-1-4 循環器系での分子イメージング
12-1-5 レポーター遺伝子を用いるイメージング
12-1-6 まとめ
12-2 分子モデリング
12-2-1 はじめに
12-2-2 分子モデリングの手法
12-2-3 分子モデリングを用いた定量的構造物性相関解析
12-2-4 複合体形成過程の分子シミュレーション
12-3 時間分割X線解析
12-3-1 はじめに
12-3-2 結晶相反応の時間分割X線解析
12-3-3 酵素反応の時間分割X線解析
12-3-4 まとめ
備 考
品切れ 重版予定なし
三共出版で購入する