分析化学の学び方
978-4-7827-0713-5 C3042
大阪工業大学名誉教授 澁谷康彦
大阪工業大学准教授 森内隆代・大阪工業大学准教授 藤森啓一 著
B5・並製・200頁/定価 2,750円(本体2,500円)
ゆとり教育で育った学生は勉学意欲,問題解決能力の低下が進み勉強をあきらめ暗記に頼っているのが現状ではないだろうか。本書はゆとり世代の弱点である「自ら学ぶ」ことをコンセプトにした。 各章始めに到達目標を記し,問題解決能力を養うためにどの問題点をクリアすればよいのかを示した。また,練習問題(詳解付き),課題,宿題(次章の予習)を配するとともに,学年進行により必要になる英単語になれるため,大切なキーワードとなる語句には英語を併記した。
序 論
分析化学の役割
分析化学の分類と目的
課 題
宿 題
1章 化学反応の種類
1-1 化合物の名称と化学反応式の書き方
1-1-1 化合物の名称と組成式
1-1-2 化学反応の種類と反応式の書き方
1-2 溶液の濃度
1-2-1 原子量,分子量,式量,モル質量,物質量
1-2-2 濃度の表し方
1-2-3 各種濃度の計算例
1-3 活量,イオン強度,活量係数とギブズの自由エネルギー
1-3-1 活量,活量係数とイオン強度
1-3-2 活量の計算例
1-3-3 ギブズの自由エネルギーと化学ポテンシャル
練習問題
課 題
宿 題
2章 質量作用の法則と化学平衡
2-1 化学方程式
2-1-1 物質収支,電荷均衡,プロトン均衡
2-2 化学反応と化学平衡
2-2-1 反応速度
2-2-2 質量作用の法則と化学平衡
2-2-3 ル・シャトリエの原理
2-2-4 平衡定数の応用例
練習問題
課 題
宿 題
3章 酸塩基平衡および酸塩基滴定
3-1 水の電離,水素イオン濃度と水素イオン指数(pH)
3-2 酸と塩基
3-2-1 酸・塩基・塩の種類と名称
3-3 強酸と強塩基の水溶液
3-4 弱酸と弱塩基の水溶液
3-4-1 一塩基および一酸塩基の水素イオン濃度とpH
3-4-2 共役酸塩基対と緩衝溶液
3-4-3 多価の弱酸および弱塩基の解離平衡
3-4-4 溶液中に存在する化学種
3-5 緩衝容量
3-6 混合溶液
3-7 酸塩基滴定(中和滴定)
3-7-1 滴定曲線
3-7-2 ニ塩基酸の塩の水溶液のpH
3-7-3 当量点の指示法
3-7-4 滴定誤差
3-7-5 酸塩基滴定の実際
練習問題
課 題
宿 題
4章 沈殿平衡および沈殿滴定
4-1 溶解度と溶解度積
4-1-1 溶解度
4-1-2 モル溶解度と溶解度積
4-1-3 溶解度積,共通イオン効果と塩効果
4-2 定量的沈殿と分別沈殿ならびに酸塩基平衡との競合
4-2-1 分別沈殿
4-2-2 酸塩基平衡との競合
4-2-3 陽イオンの定性分析への応用
4-3 沈殿滴定への応用
4-3-1 滴定曲線
4-3-2 当量点の指示法
4-3-3 沈殿滴定の実際
4-4 重量分析への応用
4-4-1 沈殿法の実際
4-4-2 沈殿の生成
4-4-3 沈殿の汚染
4-4-4 重量分析に関する計算法
練習問題
課 題
宿 題
5章 錯生成平衡と錯滴定-キレート滴定
5-1 錯体および錯イオン
5-1-1 配位子の種類とキレート効果
5-1-2 錯体の化学式と名称
5-1-3 錯体の異性体
5-2 錯生成平衡
5-2-1 逐次生成定数と全生成定数
5-2-2 錯体の安定性におよぼす因子
5-3 錯生成平衡とほかの平衡
5-3-1 錯生成平衡と沈殿生成平衡
5-3-2 錯生成平衡におよぼすpHの影響
5-4 錯滴定とEDTAによるキレート滴定
5-4-1 EDTAの特徴
5-4-2 金属-EDTEキレートの生成定数とEDTAの解離定数
5-4-3 金属-EDTEキレートの条件生成定数
5-5 金属指示薬
5-6 EDTAによるキレート滴定の実際
練習問題
課 題
宿 題
6章 溶媒抽出法
6-1 分離と濃縮について
6-1-1 物質の溶解度に影響をおよぼす因子
6-2 溶媒抽出
6-2-1 溶媒抽出に用いられる有機溶媒
6-3 抽出剤としてのキレート試薬
6-4 溶媒抽出の基礎理論
6-4-1 分配平衡と分配則
6-4-2 抽出百分率
6-4-3 効果的な抽出
6-4-4 キレート試薬を含む有機溶媒による金属イオンの抽出
6-4-5 金属イオンの分離とマスキング剤の利用
6-4-6 協同効果
6-5 溶媒抽出の実際
練習問題
課 題
宿 題
7章 酸化還元平衡および酸化還元滴定
7-1 酸化還元平衡と電極電位
7-1-1 電極電位とネルンストの式
7-2 電極電位におよぼす種々の影響
7-2-1 金属を金属イオンの溶液に浸した場合
7-2-2 半反応に水素イオンが関与する場合
7-2-3 沈殿生成や錯生成反応が関与する場合
7-3 酸化還元反応の平衡定数と平衡時の電位
7-3-1 (1:1)反応の場合
7-3-2 (m:n)反応の場合
7-4 酸化還元滴定法
7-4-1 滴定曲線
7-4-2 酸化還元指示薬
7-4-3 酸化還元滴定の実際
練習問題
課 題
宿 題
付 録
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