• 献本

分析化学の学び方

978-4-7827-0713-5 C3042 /2014年11月刊行
大阪工業大学名誉教授 澁谷康彦
大阪工業大学准教授 森内隆代・大阪工業大学准教授 藤森啓一 [共著]
B5・並製・200頁/定価 2,750円(本体2,500円)
暗記に頼らず,問題解決能力を養うことを目指し,「自ら学ぶ」をコンセプトにした分析化学の入門書。
各章の始めに到達目標を記し,問題解決能力を養うために『どの問題点をクリアすればよいのか』を示した。また, 練習問題 (詳解付き) ,課題,宿題 (次章の予習) を配するとともに,項目ごとに参考となる図書,科目を示し,学年の進行に伴って必要になる英語になれるため,大切なキーワードには英単語を併記した。
目次

序論
 分析化学の役割
 分析化学の分類と目的
 課題
 宿題

1章 化学反応の種類
 1-1 化合物の名称と化学反応式の書き方
  1-1-1 化合物の名称と組成式
  1-1-2 化学反応の種類と反応式の書き方
 1-2 溶液の濃度
  1-2-1 原子量, 分子量, 式量, モル質量, 物質量
  1-2-2 濃度の表し方
  1-2-3 各種濃度の計算例
 1-3 活量, イオン強度, 活量係数とギブズの自由エネルギー
  1-3-1 活量, 活量係数とイオン強度
  1-3-2 活量の計算例
  1-3-3 ギブズの自由エネルギーと化学ポテンシャル
 練習問題
 課題
 宿題

2章 質量作用の法則と化学平衡
 2-1 化学方程式
  2-1-1 物質収支, 電荷均衡, プロトン均衡
 2-2 化学反応と化学平衡
  2-2-1 反応速度
  2-2-2 質量作用の法則と化学平衡
  2-2-3 ル・シャトリエの原理
  2-2-4 平衡定数の応用例
 練習問題
 課題
 宿題

3章 酸塩基平衡および酸塩基滴定
 3-1 水の電離, 水素イオン濃度と水素イオン指数 (pH)
 3-2 酸と塩基
  3-2-1 酸・塩基・塩の種類と名称
 3-3 強酸と強塩基の水溶液
 3-4 弱酸と弱塩基の水溶液
  3-4-1 一塩基および一酸塩基の水素イオン濃度とpH
  3-4-2 共役酸塩基対と緩衝溶液
  3-4-3 多価の弱酸および弱塩基の解離平衡
  3-4-4 溶液中に存在する化学種
 3-5 緩衝容量
 3-6 混合溶液
 3-7 酸塩基滴定 (中和滴定)
  3-7-1 滴定曲線
  3-7-2 ニ塩基酸の塩の水溶液のpH
  3-7-3 当量点の指示法
  3-7-4 滴定誤差
  3-7-5 酸塩基滴定の実際
 練習問題
 課題
 宿題


4章 沈殿平衡および沈殿滴定
 4-1 溶解度と溶解度積
  4-1-1 溶解度
  4-1-2 モル溶解度と溶解度積
  4-1-3 溶解度積, 共通イオン効果と塩効果
 4-2 定量的沈殿と分別沈殿ならびに酸塩基平衡との競合
  4-2-1 分別沈殿
  4-2-2 酸塩基平衡との競合
  4-2-3 陽イオンの定性分析への応用
 4-3 沈殿滴定への応用
  4-3-1 滴定曲線
  4-3-2 当量点の指示法
  4-3-3 沈殿滴定の実際
 4-4 重量分析への応用
  4-4-1 沈殿法の実際
  4-4-2 沈殿の生成
  4-4-3 沈殿の汚染
  4-4-4 重量分析に関する計算法
 練習問題
 課題
 宿題

5章 錯生成平衡と錯滴定-キレート滴定
 5-1 錯体および錯イオン
  5-1-1 配位子の種類とキレート効果
  5-1-2 錯体の化学式と名称
  5-1-3 錯体の異性体
 5-2 錯生成平衡
  5-2-1 逐次生成定数と全生成定数
  5-2-2 錯体の安定性におよぼす因子
 5-3 錯生成平衡とほかの平衡
  5-3-1 錯生成平衡と沈殿生成平衡
  5-3-2 錯生成平衡におよぼすpHの影響
 5-4 錯滴定とEDTAによるキレート滴定
  5-4-1 EDTAの特徴
  5-4-2 金属-EDTEキレートの生成定数とEDTAの解離定数
5-4-3 金属-EDTEキレートの条件生成定数
 5-5 金属指示薬
 5-6 EDTAによるキレート滴定の実際
 練習問題
 課題
 宿題

6章 溶媒抽出法
 6-1 分離と濃縮について
  6-1-1 物質の溶解度に影響をおよぼす因子
 6-2 溶媒抽出
  6-2-1 溶媒抽出に用いられる有機溶媒
 6-3 抽出剤としてのキレート試薬
 6-4 溶媒抽出の基礎理論
  6-4-1 分配平衡と分配則
  6-4-2 抽出百分率
  6-4-3 効果的な抽出
  6-4-4 キレート試薬を含む有機溶媒による金属イオンの抽出
  6-4-5 金属イオンの分離とマスキング剤の利用
  6-4-6 協同効果
 6-5 溶媒抽出の実際
 練習問題
 課題
 宿題

7章 酸化還元平衡および酸化還元滴定
 7-1 酸化還元平衡と電極電位
  7-1-1 電極電位とネルンストの式
 7-2 電極電位におよぼす種々の影響
  7-2-1 金属を金属イオンの溶液に浸した場合
  7-2-2 半反応に水素イオンが関与する場合
  7-2-3 沈殿生成や錯生成反応が関与する場合
 7-3 酸化還元反応の平衡定数と平衡時の電位
  7-3-1 (1:1)反応の場合
  7-3-2 (m:n)反応の場合
 7-4 酸化還元滴定法
  7-4-1 滴定曲線
  7-4-2 酸化還元指示薬
  7-4-3 酸化還元滴定の実際
 練習問題
 課題
 宿題

付録
 A-1 指数と対数の計算
 A-2 二次方程式
 A-3 有効数字
 A-4 測定結果の整理と記戴
 B-1 測定結果の処理について
  B-1-1 正確さと精度
  B-1-2 系統誤差と偶然誤差
  B-1-3 測定値の精度
  B-1-4 平均値の精度
  B-1-5 測定値の棄却

練習問題解答
索引

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更新: 2022年12月12日
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