• 献本

理工系のための現代基礎化学 ― 物質の構成と反応 ―

978-4-7827-0721-0 C3043 / 2015年3月刊行
元関西大学教授 中林安雄
関西大学教授  荒地良典 関西大学教授 幸塚広光
元関西大学教授 田村 裕 関西大学教授 春名 匠
関西大学教授  矢島辰雄 [共著]
B5・並製・2色刷・220頁/ 定価 2,640円( 本体 2,400円)
高校で学んだ「暗記物の化学」から,大学で学ぶ「考える化学」へ移行するための入門テキスト。
理工系学部の1年次向けとして,第1編で原子と分子の化学を,第2編で化学平衡を解説。専門科目への橋渡し的な教科書となっている。
主要目次序論
第Ⅰ編 物質の構成
 第1章 原子の構造
 第2章 電子の軌道と電子配置
 第3章 イオン結合
 第4章 共有結合
 第5章 分子間の結合
 第6章 固体における電子の軌道
 引用・参考文献
第Ⅱ編 物質の反応
 第7章 化学反応と化学量論
 第8章 反応速度
 第9章 化学平衡
 第10章 酸と塩基の反応
 第11章 沈殿反応と錯生成反応
 第12章 酸化と還元の反応
 引用・参考文献
 章末問題 解答
目次(詳細)

序論
第Ⅰ編 物質の構成
 第1章 原子の構造
  1.1 原子
  1.2 同位体
  1.3 原子量
  章末問題
 第2章 電子の軌道と電子配置
  2.1 量子力学へ至る道のり
   2.1.1 水素原子のスペクトル
   2.1.2 プランクによるエネルギーの量子仮説
   2.1.3 光電効果
   2.1.4 ラザフォードの原子モデル
  2.2 量子力学
   2.2.1 ボーアの原子モデル
   2.2.2 ド・ブロイの物質波
   2.2.3 シュレーディンガーの波動方程式
   2.2.4 ハイゼンベルグの不確定性原理
   2.2.5 量子数
   2.2.6 軌道の形
   2.2.7 軌道のエネルギー
   2.2.8 電子配置の構成原理
  2.3 周期表
   2.3.1 周期律と周期表
   2.3.2 元素の性質と周期律
  2.4 天然放射性元素
   2.4.1 天然放射性元素と放射線
   2.4.2 放射性元素の崩壊
   2.4.3 放射性同位元素の利用
  章末問題
 第3章 イオン結合
  3.1 イオンの価数と電荷
  3.2 イオンの電子配置
  3.3 原子のイオン化と電気陰性度の関係
  3.4 イオン半径と原子半径
  3.5 陽イオン・陰イオン間の引力とイオン結合
  3.6 イオン結晶
   3.6.1 結晶と非晶質
   3.6.2 結晶の分類
   3.6.3 様々なイオン結晶
   3.6.4 イオン結晶における隣接イオン間の引力
   3.6.5 イオン結晶の融点
   3.6.6 イオン結晶の格子エネルギー
   3.6.7 イオン結晶の水への溶解
  章末問題
 第4章 共有結合
  4.1 共有結合とは
  4.2 八電子則
  4.3 結合距離と結合次数
  4.4 原子価
  4.5 原子価殻電子対反発則
  4.6 極性
  4.7 共鳴
  4.8 共有結合の定性的な化学結合論
  4.9 原子価結合法
  4.10 混成軌道
   4.10.1 sp3混成軌道
   4.10.2 sp2混成軌道
   4.10.3 sp混成軌道
  4.11 分子軌道法
   4.11.1 LCAO法
   4.11.2 等核2原子分子の分子軌道
  4.12 配位結合
  章末問題
 第5章 分子間の結合
  5.1 分子間の結合とは
  5.2 静電的相互作用
  5.3 双極子-双極子相互作用
  5.4 水素結合
  5.5 ファンデルワールス力
  章末問題
 第6章 固体における電子の軌道
  6.1 原子と分子における電子の軌道
  6.2 巨大分子における電子の軌道
  6.3 絶縁体と金属
   6.3.1 絶縁体と金属のバンド構造と電子伝導性の違い
   6.3.2 共有結合結晶と金属結晶
  6.4 半導体
   6.4.1 価電子帯から伝導帯への電子の励起
   6.4.2 絶縁体にも電流が流れる
   6.4.3 半導体とは何か
  章末問題
 引用・参考文献
第Ⅱ編 物質の反応
 第7章 化学反応と化学量論
  7.1 物質量
  7.2 溶液の濃度
  7.3 化学式
  7.4 化学反応式
  7.5 化学量論
  7.6 限定(制限)反応物と収率
  章末問題
 第8章 反応速度
  8.1 反応速度の定義
  8.2 反応速度式
  8.3 一次反応と二次反応
  8.4 反応速度定数の温度依存性
  8.5 触媒のはたらき
  章末問題
 第9章 化学平衡
  9.1 化学反応における濃度と時間の関係
  9.2 化学平衡と化学熱力学
   9.2.1 ギブズ自由エネルギー
   9.2.2 化学ポテンシャル
   9.2.3 熱力学値と平衡定数の関係
   9.2.4 平衡定数の熱力学的重要性
  9.3 平衡定数
   9.3.1 平衡定数の重要性
   9.3.2 各種平衡定数
  9.4 ルシャトリエの原理
   9.4.1 濃度の効果
   9.4.2 圧力(全圧)の効果
   9.4.3 温度の効果
  章末問題
 第10章 酸と塩基の反応
  10.1 酸と塩基の定義
  10.2 水の自己イオン化とpH
  10.3 酸塩基の強さ
  10.4 酸の水溶液
   10.4.1 強酸の水溶液
   10.4.2 弱酸の水溶液
  10.5 塩基の水溶液
   10.5.1 強塩基の水溶液
   10.5.2 弱塩基の水溶液
  10.6 塩の水溶液
  10.7 緩衝溶液
  10.8 中和滴定(酸塩基滴定)
   10.8.1 強塩基による弱酸の中和滴定
   10.8.2 強酸による弱塩基の中和滴定
   10.8.3 酸塩基(pH)指示薬
  章末問題
 第11章 沈殿反応と錯生成反応
  11.1 沈殿反応
   11.1.1 溶解度積
   11.1.2 難溶性塩の溶解度に影響を及ぼす因子
   11.1.3 イオンの分別沈殿
  11.2 錯生成反応
   11.2.1 錯体の構造
   11.2.2 錯生成平衡
  章末問題
 第12章 酸化と還元の反応
  12.1 酸化と還元の定義
  12.2 酸化数
  12.3 酸化還元反応式の組み立て
  12.4 酸化剤と還元剤
  12.5 電子移動の方向
  12.6 酸化還元滴定
  12.7 酸化還元反応とエネルギー化学(電池)
  章末問題
 引用・参考文献
 章末問題 解答
 索引

備 考

2025年3月、重版8刷。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2025年9月3日
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