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基礎化学入門-化学結合から地球環境まで

978-4-7827-0680-0 C3043 /2013年3月刊行
大場 茂
慶応義塾大学教授 大場 茂 著
B5・並製・218頁/定価 2,640円(本体2,400円)
化学を学ぶためには構造式の意味,化学結合の本質を理解することが重要であるが,それには量子論は避けて通れない。そこで本書ではハードルの高い量子論なども理解しやすいよう数式を極力さけ,基本的な概念の説明に重点を置いた大学初年次用の教科書である。
目次

1 化学の基礎知識
 1.1 元素と化学記号
 1.2 陽イオンと陰イオン
 1.3 原子量
 1.4 化学反応式
 1.5 構造式
 1.6 水のイオン積とpH
 1.7 酸と塩基
 1.8 酸化と還元
 1.9 イオン化傾向
 1.10 理想気体の状態方程式
 1.11 数値計算についての心得
 【コラム】 放射能の影響
 演習問題

2 地球の水と大気
 2.1 ビックバン宇宙論
 2.2 太陽光のスペクトル
 2.3 惑星の大気
 2.4 オゾン層の破壊
 2.5 地球の温暖化
 【コラム】 金星の太陽面通過
 【コラム】 チョウは紫外線が見える
 演習問題

3 化学の歴史 ―誰が錬金術を止めたか―
 3.1 はじめに
 3.2 ギリシャ哲学の物質観
 3.3 錬金術の起源
 3.4 科学史の転換期
 3.5 元素の認識
 3.6 アボガドロの仮説
 3.7 無機物と有機物
 【コラム】 デンマーク語のÅ
 演習問題

4 量子論のはじまり ―電子は波動性を持つ―
 4.1 はじめに
 4.2 光の波動性と粒子性
 4.3 電子の波動性
 4.4 箱の中の粒子
 4.5 水素の発光スペクトル
 【コラム】 1個の電子の波動性
 演習問題

5 原子の電子構造 ―電子雲が原子核を取り巻く―
 5.1 原子の大きさ
 5.2 水素様原子
 5.3 多電子原子
 5.4 パウリの原理とフントの規則
 5.5 周期表と元素の物性
 【コラム】 アルコールパッチテスト
 演習問題

6 化学結合と分子構造 ―原子と原子を電子がつなぐ―
 6.1 原子価
 6.2 構造式
 6.3 分子軌道
 6.4 等核二原子分子
 6.5 混成軌道
 6.6 π共役系分子
 6.7 電子対反発
 【コラム】 色素
 【コラム】 ツユクサの花の色
 演習問題

7 物質の構造と物性
 7.1 物質の三態
 7.2 気体の分子運動
 7.3 結晶
 7.4 金属と半導体
 【コラム】 水素結合と遺伝情報
 【コラム】 犬にチョコレートは禁物
 演習問題

8 有機化合物の構造と性質 ―分子の左と右―
 8.1 有機物の一般的性質
 8.2 有機化合物の分類
 8.3 光学異性体
 8.4 分離と同定
 【コラム】 物質の絶対配置の決定
 【コラム】 右水晶と左水晶
 演習問題

9 有機合成 ―役に立つものを効率良く作る―
 9.1 有機化学の概念の確立
 9.2 詩を通して見える有機化学の情景
 9.3 有機反応の分類
 9.4 有機反応の応用
 【コラム】 単結晶X線回折法による分子構造の決定
 演習問題

10 化学と社会 ―科学技術の明と暗
 10.1 自然科学と近代文化
 10.2 試薬の合成
 10.3 反応速度
 10.4 戦争と化学
 10.5 環境問題
 10.6 エネルギー問題
 10.7 身近な化学
 【コラム】 不安定な過酸化物
 演習問題

 演習問題の解答
 参考文献
 索引

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更新: 2022年12月6日
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