• 献本

初歩からのバイオ実験—ゲノムからプロテオームへ

978-4-7827-0452-3 C3045 /2002年5月刊行
大山 徹・渡部俊弘 編著
東京農業大学教授 大山 徹・東京農業大学教授 渡部俊弘 編著
B5・並製・248頁/定価 2,860円(本体2,600円)
ポストゲノム研究の一番手としてプロテオーム研究への期待が高まっているが,それには遺伝子解析,さらにはタンパク質の構造解析が必要になる。
本書ではゲノム解析およびプロテオーム解析の基礎となるDNAやRNAの解析,タンパク質の分離精製と構造解析について複合的に記述した。初心者がイメージしやすいように図を多用し,わかりやすい言葉で丁寧に解説した。
目次

Chapter 1 実験を始めるにあたって
 1. 研究生活でのルール
 2. 実験の進め方について
  2.1 実験プロトコールの作成
 3. 実験前の基礎知識
  3.1 基本的な試薬の知識
  3.2 基本的な実験機器の使い方
 4. 実験成果のまとめ
  4.1 レポートの作成
  4.2 卒業論文をまとめる
 5. コンピュータの活用
  5.1 ソフトウェア
  5.2 文献検索(PubMed)
 6. ゲノムからプロテオームへ
  6.1 プロテオームとは
  6.2 プロテオーム解析の進め方

Chapter 2 遺伝子構造解析編
 1. 核酸の取扱い
  1.1 DNAの取り扱い
  1.2 RNAの取り扱い
 2. DNAの検出
 3. DNAの濃縮・精製
  3.1 エタノール沈殿
  3.2 フェノール処理
  3.3 フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール処理
  3.4 DEAEセルロース
  3.5 ゲルろ過(Spinカラム)
 4. 核酸の抽出
  4.1 細菌細胞からのDNA抽出
  4.2 ボツリヌス菌からのDNA抽出
  4.3 インゲン豆種子からのDNA抽出
  4.4 細胞細菌からのTotal RNAの抽出
  4.5 植物組織からのTotal RNAの抽出
 5. アガロースゲルの電気泳動
  5.1 アガロースゲルの作製
  5.2 電気泳動
  5.3 ゲル中のDNAの検出
  5.4 ゲル中のDNAの抽出
 6. PCR
  6.1 PCRによるDNAの増幅
  6.2 カセットDNAを用いた in vitro クローニング
  6.3 インバースPCR
 7. PCR産物のサブクローニング
  7.1 平滑末端化
  7.2 TAクローニング
  7.3 制限酵素認識配列の付加
  7.4 トランスフォーメーション
  7.5 プラスミドDNAの調製
 8. DNAシーケンシング
  8.1 サイクルシーケンス
  8.2 DNAシーケンサ(ABI377)
  8.3 DNAシーケンサ(ABI310)
  8.4 データ解析(AssemblyLIGNTM
  8.5 塩基配列のトランスレーション
 9. ホモロジーサーチ
  9.1 BLAST search
  9.2 FASTA
 10. DIGシステムによる核酸の検出
  10.1 核酸の標識
  10.2 サザンハイブリダイゼーション
  10.3 ノーザンハイブリダイゼーション

Chapter 3 タンパク質構造解析編
 1. タンパク質の取り扱い
  1.1 タンパク質実験での注意点
  1.2 タンパク質の安定化
 2. タンパク質の定量法
  2.1 ビウレット法
  2.2 ローリー法
  2.3 BCA法
 3. タンパク質の分離精製—分別沈殿法
  3.1 硝酸アンモニウムによる塩析
  3.2 有機溶媒による沈殿法
  3.3 水溶性高分子を用いた沈殿法
 4. タンパク質の分離精製—脱塩・濃縮
  4.1 透 析
  4.2 限外ろ過
 5. タンパク質の分離精製—クロマトグラフィー
  5.1  基本的な実験操作
  5.2 ゲルろ過クロマトグラフィー
  5.3 イオン交換クロマトグラフィー
  5.4 アフィニティークロマトグラフィー
  5.5 疎水クロマトグラフィー
  5.6 逆相クロマトグラフィー
 6. ポリアクリルアミドゲル電気泳動
  6.1 SDS-PAGE(Laemmli法)
  6.2 Native-PAGE(Ornstein-Davis法)
  6.3 等電点電気泳動
  6.4 クマシーブリリアントブルー(CBB)染色
  6.5 銀染色
  6.6 タンパク質のPVDF膜への転写
  6.7 ウエスタンブロッティング
 7. ペプチドマッピング
  7.1 クリーブランド法を用いたペプチドマッピング
  7.2 逆相クロマトグラフィーによるペプチドマッピング
 8.アミノ酸配列分析

Chapter 4 遺伝子タンパク実験実例編
 1. 馬鈴薯からの酸性ホスファターゼの精製
  1.1 酸性ホスファターゼ活性の測定
  1.2 抽出液・粗酵素液の調製
  1.3 DEAE-celluloseカラムによる酸性ホスファターゼの精製
  1.4 酵素反応速度
  1.5 基質濃度と反応速度
  1.6 酵素活性に及ぼすpHの影響
 2. ボツリヌスCおよびD型菌が産生する神経毒素の一次構造
  2.1 ボツリヌス菌の培養
  2.2 ボツリヌス毒素複合体の精製
  2.3 神経毒素タンパク質の単離
  2.4 Surface probabilityの解析
 3. ボツリヌスC型菌6814株が産生する毒素複合体構成成分の単離
  3.1 無毒成分複合体からの血球凝集成分の分離
  3.2 血球凝集活性の測定
  3.3 赤血球に対する結合試験

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年1月17日
シェア: facebookでシェア はてなブックマークに追加 LINEでシェア noteで書く X(Twitter)にポスト メールで送る このページを印刷する シェアする