物質循環の化学―地球的視点からの化学をめざして
978-4-7827-0617-6 C3043
/2010年4月刊行
福井工業高専教授 吉村忠与志
北陸先端科学技術大学院大学 吉村嘉永
新潟県立大学准教授 本間善夫
横浜国立大学名誉教授 村林眞行 共著
B5・並製・172頁/定価 2,310円(本体2,100円)
地球に生命体が誕生して4億年,人類の誕生は約1万年前といわれているが,人類が地球環境を汚染した期間はここ数百年のことである。
本書は,環境汚染の現状を理解し,どのように対応すれば汚染の進行を止めることができるか,物質循環の視点からまとめた。
目 次
第1章 20世紀までの化学
1-1 産業革命までの化学
1-2 石炭の化学
1-3 石油の化学
1-4 有機合成の化学
1-5 地下資源を燃料とした豊かさ
演習問題1
第2章 化学がもたらした環境汚染
2-1 身近な環境汚染・公害問題
2-2 農薬の功罪
2-3 フロンの功罪
2-4 プラスチックの功罪
2-5 VOC(揮発性有機化合物)の功罪
演習問題2
第3章 地球環境を構成する化学現象
3-1 地球環境とは
3-2 地球における物質循環
3-3 水質汚染・地下水汚染・土壌汚染
3-4 大気汚染・酸性雨・光化学スモッグ
3-5 地球温暖化・温室効果ガス
演習問題3
第4章 生体に有害なものと無害なもの
4-1 化学物質のリスク
4-2 体内への取り込みと排出
4-3 ダイオキシン問題
4-4 環境ホルモン
4-5 化学物質のデザイン
演習問題4
第5章 文明がもたらすごみ化学
5-1 ごみを出す文明社会
5-2 食品ごみ・生ゴミ
5-3 環境マネジメント・環境論理
5-4 適正人口と人口爆発
5-5 地球環境の自浄能の限界と保全化学
演習問題5
第6章 バイオマスの化学
6-1 物質代謝
6-2 光合成・太陽エネルギー
6-3 森林・生態系の破壊
6-4 バイオマスの利用
6-5 エネルギー資源・バイオエネルギー
演習問題6
第7章 21世紀の化学がめざすもの
7-1 グリーンケミストリー
7-2 脱石油の化学
7-3 共生のなかでの発展
7-4 物質循環の化学がめざすもの
演習問題7
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