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新版 基礎物理化学 ―能動的学修へのアプローチ―

978-4-7827-0826-2 C3043 /2024年1月刊行
信州大学教授 勝木明夫
信州大学教授 伊藤冬樹
東北大学名誉教授 手老省三 共著
B5・並製・2色刷・248頁/定価 3,190円(本体2,900円)
物理化学の基礎事項を下記の要領でまとめた最新のテキスト。

 ◇ 全体・各章の内容を一目でわかるようにチャートで示す
 ◇ 各節ごとに, 学習目標を明示
 ◇ 理解を深めるために, 学習目標に沿った演習問題を解くことを重視
 ◇ 巻末にルーブリック表により評価基準を示す
 ◇ 学習目標と評価の対照を表示する
 ◇ 発展的な課題や演習問題の詳しい解答をWEBに掲載

新版では,読者の方々から頂いたご意見などを取り入れて各章の内容およびAppendixを充実するとともに,物理化学の袖象的な概念を理解してイメージを持つための,より分かり易い表現とした。
目次
  1. 原子の電子構造
  2. 化学結合
  3. 物質の状態
  4. 熱力学第一法則
  5. 変化の方向とGibbsエネルギー
  6. 物質の相平衡(ΔGの応用 1)
  7. 化学平衡(ΔGの応用 2)
  8. 化学エネルギーと電気エネルギー
  9. 反応速度
目次(詳細)

第1章 原子の電子構造
 1・1 量子論は20世紀に誕生した新しい学問である
 1・2 原子は中心にある重い正電荷の原子核を軽い電子が取り囲んでいる
 1・3 Schrödingerは電子の運動を波動方程式で表した
 1・4 水素型原子のSchrödinger方程式を求める
 1・5 多電子原子の電子が原子軌道に配置される方法には規則性がある
 1・6 原子の性質は,イオン化エネルギー・電子親和カ・電気陰性度から理解できる
 演習問題

第2章 化学結合
 2・1 分子軌道は原子軌道の足し合わせでつくられる
 2・2 化学結合は電子スピンを含めた波動関数を考える必要がある
 2・3 分子軌道は多電子原子の結合をつくるときにも適用できる
 2・4 混成軌道の考え方を使って分子構造を理解する
 2・5 Lewis構造や超原子価構造は便利な概念である
 演習問題

第3章 物質の状態
 3・1 物質の状態は原子・分子の運動から考えることができる
 3・2 気体の法則から状態方程式を導くことができる
 3・3 気体の分子運動論と状態方程式を関係づけることができる
 3・4 実在気体には分子の大きさや分子間の相互作用がある
 演習問題

第4章 熱力学第一法則
 4・1 熱や仕事は移動するエネルギーである
 4・2 熱力学第一法則とはエネルギー保存則である
 4・3 理想気体の状態変化に伴う仕事,熱,内部エネルギー変化を求める
 4・4 新しい状態量であるエンタルピーを導入する
 4・5 熱容量は熱力学的基本量の1つである
 演習問題

第5章 変化の方向とGibbsエネルギー
 5・1 エントロピーという新しい状態量を導入する
 5・2 系のエントロピー変化を求める
 5・3 熱力学第二法則は自然現象の方向を,第三法則はエントロピーの原点を教える
 5・4 系と外界を考慮したエントロピー変化を求める
 5・5 Gibbsエネルギー変化は自発的変化の方向を決める
 演習問題

第6章 物質の相平衡(ΔGの応用 1)
 6・1 純物質の三態と状態変化はGibbsエネルギーの観点から説明することができる
 6・2 混合系における熱力学状態を考える
 6・3 束一的性質は溶質分子の濃度(数密度)のみに依存する溶液の性質である
 6・4 混合物の相図を使うとある温度での物質の状態や混合割合がわかる
 演習問題

第7章 化学平衡(ΔGの応用 2)
 7・1 平衡定数を用いると化学反応の進む向きを予測できる
 7・2 Gibbsエネルギーや化学ポテンシャルは化学平衡と関係する
 7・3 化学平衡は温度や圧力に依存する
 演習問題

第8章 化学エネルギーと電気エネルギー
 8・1 電気化学の基本は電子の動きにある
 8・2 Gibbsエネルギーから電気的仕事や標準電極電位が導かれる
 8・3 化学電池には様々な型がある
 演習問題

第9章 反応速度
 9・1 反応速度とは化学反応に伴う濃度の時間変化を示したものである
 9・2 反応速度定数を用いて物質の濃度の関数として反応速度を表す
 9・3 反応速度定数は実験的に決定することができる
 9・4 化学反応は素反応から構成され律速段階が全体の反応速度を決定する
 9・5 化学反応はエネルギーの商い状態を経由して進行する
 9・6 触媒や酵素は反応速度に影響を与える
 演習問題

ルーブリック表
学習目標対照表
Appendix 1 偏微分
Appendix 2 数学公式
Appendix 3 Carnotは熱機関の本質を初めてとらえた
Appendix 4 Clausiusは熱力学的エントロピーを発見した
Appendix 5 各熱力学的基本量の間の関係式
Appendix 6 Helmholtzエネルギー
Appendix 7 部分モル量
さらに理解を深めるために
付表
索引

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更新: 2024年2月5日
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