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遺伝子工学の原理

978-4-7827-0637-4 C3058 /2012年5月刊行
関西学院大学教授 藤原伸介 [編著]
関西学院大学教授 松田祐介・関西学院大学教授・田中克典 東洋大学准教授 東端啓貴
立命館大学 福田青郎・関西学院大学准教授 関 由行 [共著]
B5・並製・210頁/定価 2,970円(本体2,700円)
生物科学系の学生にぜひとも知ってもらいたい遺伝子操作の原理をまとめた。内容は遺伝子機能解析の原理を中心にまとめられている。遺伝子の機能解析は応用研究をするうえでとても大切である。本書では現行の解析技術の中から重要なものを厳選し詳解している。
目次

1章 生体成分の基礎知識
 1-1 核酸を構成する糖
 1-2 ヌクレオチドの構造
 1-3 アミノ酸
  1-3-1 アミノ酸の性質
  1-3-2 一次構造から四次構造まで
  1-3-3 タンパク質工学の基本コンセプト
 1-4 膜脂質 (生体成分の構造と物性)
  1-4-1 リン脂質
  1-4-2 糖脂質
  1-4-3 コレステロール
  1-4-4 その他の膜脂質
 1-5 その他の低分子物質
  1-5-1 サイクリックAMP
  1-5-2 ポリアミン
  1-5-3 ATP, NAD+, NADP+, FAD, FMN

2章 基本単位の操作の原理
 2-1 電気泳動
  2-1-1 核酸の電気泳動
  2-1-2 タンパク質の電気泳動
 2-2 DNAの加工技術の原理
  2-2-1 切断, 連結と修飾
  2-2-2 PCR技術とそれを利用したDNAの加工
  2-2-3 遺伝子の構造解析
  2-2-4 次世代シーケンサーに求められる技術
 2-3 各種ハイブリダイゼーション技術
  2-3-1 サザン法
  2-3-2 ノザン法
  2-3-3 ウエスタン法
 2-4 生命科学実験におけるクロマトグラフィー技術
  2-4-1 イオン交換法
  2-4-2 ゲルろ過法
  2-4-3 疎水法
  2-4-4 アフィニティー法
  2-4-5 その他のクロマトグラフィー法

3章 微生物の遺伝子操作技術
 3-1 細菌を利用する遺伝子操作技術
  3-1-1 宿主ベクター系について
  3-1-2 プラスミドベクターを用いたクローニング
  3-1-3 バクテリオファージ (ファージ) を用いたクローニング
 3-2 真核微生物 (酵母) の遺伝子操作
  3-2-1 酵母のプラスミドベクター系
  3-2-2 PCR法を用いた酵母遺伝子の破壊およびエピトープタギング法

4章 植物の遺伝子操作技術
 4-1 カルスとプロトプラストの利用
 4-2 遺伝子の導入
  4-2-1 アグロバクテリウムを利用する形質転換
  4-2-2 パーティクルガンの利用
  4-2-3 エレクトロポレーション法
  4-2-4 ガラスビーズ法

5章 動物細胞と多能性幹細胞の利用
 5-1 細胞工学的操作
  5-1-1 モノクローナル抗体の作製
  5-1-2 リポフェクション法
  5-1-3 ウイルスを使った遺伝子導入法
 5-2 多能性幹細胞の樹立とその特性
  5-2-1 多能性幹細胞樹立の歴史
  5-2-2 マウスES細胞 (胚芽幹細胞) の樹立とその特性
  5-2-3 EG細胞 (胚性生殖細胞) の樹立とその特性
  5-2-4 胚性幹細胞のゆらぎ
 5-3 ノックアウトマウスの作製
  5-3-1 ES細胞における相同組換えを利用した遺伝子ターゲティング
  5-3-2 ターゲティングベクターの構築
  5-3-3 ES細胞の生殖系列の寄与

6章 遺伝子発現の網羅的解析技術
 6-1 転写動態の解析 (トランスクリプトーム解析)
  6-1-1 マイクロアレイ法
  6-1-2 サブトラクション法
  6-1-3 ディファレンシャルディスプレイ (DD) 法
  6-1-4 cDNA-AFLP法
  6-1-5 HICEP法
  6-1-6 SAGE法
 6-2 タンパク質発現動態の解析 (プロテオーム解析)
  6-2-1 ニ次元電気泳動を利用する方法
  6-2-2 質量分析計を利用する方法
  6-2-3 ファージディスプレイ法

7章 遺伝子発現を解析する技術
 7-1 遺伝子発現の解析
  7-1-1 RT-PCR法
  7-1-2 リアルタイムPCR法
  7-1-3 レポーターアッセイ法
 7-2 タンパク質・遺伝子相互作用
  7-2-1 ゲルシフト法
  7-2-2 フットプリント法
  7-2-3 クロマチン免疫沈降法
  7-2-4 ChIP-on-chip法
  7-2-5 ワンハイブリッド法
 7-3 タンパク質-タンパク質相互作用
  7-3-1 免疫沈降法
  7-3-2 ツーハイブリッド法
  7-3-3 表面プラズモン共鳴を利用した方法
 7-4 標識技術を利用した細胞内での分子観察法
  7-4-1 BiFC法
  7-4-2 in situ ハイブリダイゼーション (in situ hybridization)法
  7-4-3 免疫染色法
  7-4-4 FRET (Fluorescence Resonance Energy Transfer)法

8章 遺伝子のノックダウン技術
 8-1 RNAi法, アンチセンス法, MO法
  8-1-1 RNAi法
  8-1-2 アンチセンスRNA法
  8-1-3 モルフォリノアンチセンスオリゴ (MO) 法
 8-2 tsデグロン法

9章 遺伝子産物の高発現
 9-1 微生物を利用する方法
  9-1-1 発現ベクターおよび宿主の選択
  9-1-2 外来遺伝子の転写段階での制御
  9-1-3 外来遺伝子の翻訳段階での制御
  9-1-4 外来遺伝子産物の回収技術
  9-1-5 プロテアーゼ活性の阻害
  9-1-6 分泌技術
  9-1-7 融合化による回収技術
 9-2 昆虫の培養細胞を利用する方法
  9-2-1 バキュロウイルス
  9-2-2 宿主昆虫細胞
  9-2-3 組換え型バキュロウイルスの調整とタンパク質の発現
 9-3 in vitro 無細胞発現法
  9-3-1 S30画分を用いた無細胞翻訳系
  9-3-2 ウナギの網状赤血球系
  9-3-3 コムギを用いた無細胞翻訳系
  9-3-4 PUREシステム
  9-3-5 フォールディングシステムについて
  9-3-6 無細胞翻訳系の利点

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更新: 2022年6月23日
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