• 献本

生物物理化学の基礎

生体現象理解のために
978-4-7827-0478-3 C3043 /2003年12月刊行
白浜啓四郎・杉原剛介 編著
佐賀大学名誉教授 白浜啓四郎・福岡大学名誉教授 杉原剛介 編著
福岡大学教授 井上 亨・長崎国際大学教授 柴田 攻・福岡大学教授 山口武夫 共著
B5・並製・320頁/定価 3,960円(本体3,600円)
生体現象理解のための物理化学的視点から解説した教科書。
目次
  1. 生体エネルギー学の基礎 ― 化学熱力学
  2. ミクロとマクロ ― 生物の層構造の一断面
  3. 生体内反応の速度過程 ― 酵素反応速度論を中心に
  4. 生体系の界面科学
  5. 生体分子の集合と機能
目次(詳細)

第1章 生体エネルギー学の基礎―化学熱力学
 1.1 生体エネルギー学(化学熱力学)の基本
  1.1.1 化学熱力学(エネルギー学)の描く世界
 1.2 生体エネルギー学の基本となる化学熱力学の法則
  1.2.1 エネルギーの形態と保存―熱力学第一法則
  1.2.2 エントロピーの法則―熱力学第二法則
  1.2.3 第一法則と第二法則の統合と第三法則の導入
 1.3 自由エネルギーと種々の平衡
  1.3.1 自由エネルギーと化学ポテンシャル
  1.3.2 液相中の化学平衡
  1.3.3 平衡定数の変化から求まる化学熱力学量
  1.3.4 相平衡と分配平衡
 1.4 Gibbsエネルギー測定の実際
  1.4.1 電気化学ポテンシャルと電極電位
  1.4.2 種々の電極電位とその組合せ
  1.4.3 電池の起電力と電極電位
 1.5 化学熱力学的データから得られる情報
  1.5.1 化学熱力学的データから見る非共有結合
 1.6 生体エネルギー学の実際
  1.6.1 共役反応
  1.6.2 酸化・還元反応

第2章 ミクロとマクロ―生物の層構造の一断面
 2.1 生体高分子―ランダムから秩序構造へ
  2.1.1 高分子の空間配置
  2.1.2 タンパク質
  2.1.3 核 酸
  2.1.4 多糖類
  2.1.5 分子量測定
 2.2 生体コロイド(物質の移動)―体の小さい構成要素の動き
  2.2.1 分子集合体
  2.2.2 ブラウン運動と拡散
  2.2.3 流 動
  2.2.4 膜透過
 2.3 ホスト・ゲスト相互作用の統計力学―生理作用の素過程
  2.3.1 結合等温線
  2.3.2 結合した分子間の相互作用
  2.3.3 結合等温線の解析法
  2.3.4 ヘモグロビンへの酸素分子の結合
  2.3.5 Boltzmann分布
  2.3.6 ミクロとマイクロの掛け橋―統計力学

第3章 生体内反応の速度過程―酵素反応速度論を中心に
 3.1 反応速度論の基礎
  3.1.1 はじめに
  3.1.2 反応のタイプと速度式
  3.1.3 定常状態近似
  3.1.4 反応速度に体する温度の影響―Arrheniusの式と活性化エネルギー
 3.2 酵素反応速度論
  3.2.1 はじめに
  3.2.2 Michaelis-Menten式
  3.2.3 複雑な酵素反応機構
 3.3 酵素活性の調節機構
  3.3.1 はじめに
  3.3.2 阻害剤による酵素活性の調節
  3.3.3 pHによる酵素活性の調節
  3.3.4 多量体酵素の調節機構
  3.3.5 基質の自己阻害作用による酵素活性の調節
 3.4 前定常状態速度論
  3.4.1 はじめに
  3.4.2 ストップトフロー法
  3.4.3 化学緩和法
 3.5 薬物速度論(ファーマコキネティックス)
  3.5.1 はじめに
  3.5.2 コンパートメントモデル
  3.5.3 線形1―コンパートメントモデル
  3.5.4 線形2―コンパートメントモデル

第4章 生体系の界面科学
 4.1 界面の熱力学
  4.1.1 界面張力の測定法
  4.1.2 曲がった界面
  4.1.3 接着とぬれ
 4.2 界面電気現象
  4.2.1 電気ポテンシャル
  4.2.2 イオン雰囲気
  4.2.3 界面動電現象
  4.2.4 キャピラリー電気泳動
 4.3 単分子膜と吸着膜
  4.3.1 単分子膜
  4.3.2 吸着膜
  4.3.3 肺表面活性物質
  4.3.4 表面電位
 4.4 累積膜,ベシクル,二重膜
  4.4.1 累積膜
  4.4.2 ベシクル
  4.4.3 リポソームの利用
  4.4.4 2分子膜(黒膜)

第5章 生体分子の集合と機能
 5.1 生体膜
  5.1.1 生体膜の構成成分
  5.1.2 生体膜の構造
  5.1.3 生体膜の動的構造
  5.1.4 膜輸送
  5.1.5 膜電位
  5.1.6 小胞化と膜融合
 5.2 エネルギー変換
  5.2.1 ミトコンドリアでのATP合成
  5.2.2 化学エネルギーの力学エネルギーへの変換―筋収縮を例として
  5.2.3 光エネルギーの化学エネルギーへの変換―光合成を中心に
 5.3 1分子計測
  5.3.1 光ピンセット
  5.3.2 光近接場顕微鏡
  5.3.3 原子間力顕微鏡

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更新: 2024年3月21日
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