• 献本

バイオテクノロジーへの基礎実験

978-4-7827-0289-5 C3043 /1992年11月刊行
鈴木隆雄 監修
元東京バイオテクノロジー専門学校 鈴木隆雄 [監修]
東京農大学教授 桃木芳枝・東京農大学教授 渡部俊弘 [編著]
東京医薬専門学校 土橋文江・東京農大学教授 横濱道成 [共著]
B5・並製・228頁/定価 2,970円(本体2,700円)
実験の初歩から高度なバイオテクノロジー実験まで,基礎編,細胞工学編,遺伝子工学編の3部構成で系統的に記述した,ロングセラーの好実験書。
初めて実験を手掛ける者でも具体的な操作方法をイメージできるよう,フローチャートや写真を多用し,明解でわかりやすく解説。実験材料は微生物から植物・動物まで用いており,幅広い分野で利用可能である。
また,各実験は独立しており,どの項目からでも始められるので,大学から高専,専門学校,研究所における実験・実習のテキストとしても使いやすい実験書となっている。
目次

Ⅰ 基礎編

 1 実験の心得
  1.1 実験の目的
  1.2 一般的注意
   (1) 実験の心構え
   (2) 実験の身支度
   (3) 基本的な注意事項
   (4) 計画と準備
   (5) 観察と記録
   (6) レポートの書き方
 2 基本操作
  2.1 試薬の調製
   (1) 試薬および純度
   (2) 試薬の取り扱い
   (3) 溶液濃度の表示法
  2.2 器具の取り扱い
   (1) 一般的な器具類とその取り扱い方
   (2) 測定器具とその取り扱い方
   (3) 細菌培養および遺伝子工学実験で用いる器具
  2.3 質量の測り方
  2.4 顕微鏡の取り扱い方
   (1) 生物顕微鏡の構造と使用法
   (2) 実体顕微鏡の構造と使用法
   (3) 生物および実体顕微鏡を使用する場合の諸注意
  2.5 滅菌・無菌操作
   (1) 減菌
   (2) 無菌操作
 3 基礎実験
  3.1 植物組織培養の基本培地作成
   (1) 植物の組織培養に用いる培地
   (2) 培地の種類
   (3) 主な培地の組成
   (4) 培地の作成法
   (5) 培地条件が組織培養に与える影響
  3-2 植物における増殖細胞の測定法
   (1) 生重量の測定法
   (2) 細胞数の測定法
  3-3 菌体数(量)の測定
   (1) 平板希釈法による測定法
   (2) 血球計算盤を用いた測定法
   (3) 細菌計算盤を用いた測定法
  (4) 増殖曲線と濁度による測定法
  3-4 微生物の形態観察
   (1) 細胞の大きさの計測
   (2) 酵母と細菌の形態の観察
   (3) グラム染色
  3-5 かびを材料にした実験
   (1) 分離と培養
   (2) かびの観察
   (3) 応用実験(Aspergillus nigerによるクエン酸発酵)
   (4) 保存法
  3-6 酵母を材料にした実験
   (1) 分離と培養
   (2) 観察
   (3) 応用実験(アルコール発酵)
  3-7 細菌を材料にした実験
   (1) 分離・培養・保存
   (2) 応用実験-1(乳酸菌)
   (3) 応用実験-2(抗生物質産生菌の検索)

Ⅱ 細胞工学編

 1 植物の大量増殖を目的とした培養
  1-1 茎頂培養
   (1) 成長点の摘出方法
   (2) 茎頂培養と脇芽形成法を併用した大量増殖法
   (3) ウイルス検定法
  1-2 不定芽・不定根誘導
  1-3 不定胚誘導
   (1) 固体静置培養法
   (2) 液体振とう培養法
 2 生殖細胞の培養
  2-1 胚珠培養
  2-2 子房培養
  2-3 胚培養
  2-4 葯培養
  2-5 花粉培養
 3 細胞融合
  3-1 植物のプロトプラストの分離と培養法
  3-2 プロトプラストの電気融合法
  3-3 融合細胞の選別法
   (1)植物を材料としたアクリルアミド電気誘導
 4 植物ホルモンと培養
  4-1 培養材料の選択
  4-2 培養植物のホルモン要求度
  4-3 組織培養に用いられる植物ホルモン
   (1) オーキシン
   (2) サイトカイニン
   (3) ジベレリン
   (4) アブシジン酸
  4-4 組織培養でのホルモン濃度
  4-5 植物ホルモンを用いるときの一般的注意
  4-6 その他
 5 ハイブリドーマー法によるモノクローナル抗体の作製法
 6 キメラ動物の作出とその確認法
  6-1 キメラ動物の作出
   (1) 精管結紮雄の作成(採卵実験の30日前)
   (2) 過排卵処理
   (3) 採卵
   (4) 受精卵の集合・培養
   (5) レシピエントの偽妊娠誘起
   (6) 受精卵移植
  6-2 キメラ個体の確認法

Ⅲ 遺伝子工学編

 1 遺伝子を取り扱うための基礎実験
  1-1 単コロニー分離法
  1-2 レプリカ平板培養法
   (1) 薬剤耐性大腸菌の検索
   (2) 栄養要求性酵母の選択
 2 DNAの抽出と分析
  2-1 DNA濃度の測定
  2-2 DNAの抽出
  2-3 DNAの確認(長さの測定)
 3 ミトコンドリアDNA型の検出法
 4 タンパク質の同定法
  4-1 免疫固定法
   (1) 等電点電気泳動法
   (2) 免疫固定法
  4-2 ミクロ・ウエスタンブロッティング法
   (1) 二次元電気泳動法(2-D法)
   (2) エレクトロブロッティング法
   (3) 免疫化学的検出

備 考

2024年3月,新装版を刊行。

三共出版で購入?

部数:

更新: 2024年4月10日
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